MBバルキリーフルアクション化指南その2

WF2012冬にてイベント販売された【メタルボーイ】VF-1バトロイドバルキリーを使用して、フリーポーズ仕様の【メタルボーイ】をフルアクション化するという作例を少しずつ公開しています。

【肩関節編】
MBバルキリーの肩関節まわりのパーツ分割は写真のようになっています。
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MBの場合、フリーポーズのための球体状の関節がどちらかに一体化されていることも多いですが、今回のMBバルキリーは独立しています。
球体パーツに仮軸が付いていますので、胸パーツや肩パーツにピンバイスで穴を開けて差し込めば組み上がるという「簡単組立て仕様」でもあります。

仮軸を片方切り飛ばせばフリーポーズのための準備はOK。
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【使用工具:タミヤ 薄刃ニッパー】
最近発売されたばかりのグッドスマイルレーシング 極薄刃ニッパーもおススメです。
薄刃ニッパーは高価ではありますが、切り口がつぶれにくくシャープに切断できます。プラモデルをランナーから切り離したゲート痕が目立ちにくかったり、仕上げ処理の手間も少なくてすむなど結果的に工作が楽になるので必須です。

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接合面が球体なので好きな位置で固定できます。
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これが【メタルボーイ】シリーズの「やんわりフリーポーズ仕様」です

今回はこの関節パーツを市販の可動関節パーツに置き換えることでフルアクション化を実現します。
各メーカーさんから様々なジョイントパーツが発売されていますが、今回使用するのはコレ。
【推奨パーツ:コトブキヤ プラユニットHIPS関節(球形)】
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大小2種x2セット入っています。
可動部分のテンションの渋さも良い感じです。
コトブキヤさんのディテールアップパーツは3mm軸で統一されていて精度品質も高いので使いやすくオススメです。

プラモデルを組み立てる要領ですぐに組み立てられます。
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肩関節パーツの置き換えは、ほぼ同サイズの大を使用します。

肩パーツに3mmピンバイスで軸受穴を開けます。
貫通しないように注意です。
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ピンバイスで穴を開ける時のコツは、開口面に対して垂直に刃を入れること。
ピンバイスを回す時に回転軸をぶれないようにすること。まっすぐ入れてまっすぐ抜いてこじらないこと。
こじってしまうと正確な直径の穴が開かないので、軸テンションが足りずゴソゴソ/ユルユルになってしまいます。

【使用工具:ウェーブ HGマルチハンドル】
グリップ部が極太なので余計な力を入れなくてもトルクがかかり正確な作業がしやすいです。
つまり手が痛くなりにくかったり、マメができにくいというわけです。
また軽量なアルミ製なので疲れにくいです。

HIPS関節(大)を差し込みます。
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軸角度を動かしてみるとこんな感じ。
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もし軸のテンションが緩いようなら、瞬間接着剤を軸に点盛りして太らせることで回転を渋くします。
将来的に緩くなってきても同様の作業で保持力調整が可能です。

胸パーツ側も3mmピンバイスで開口して・・・
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肩パーツを差し込めば肩関節の組込みは終了です。
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写真のように可動できるようになりました。
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軸を少し引き出せば大きく脇を開くこともできるようになりました。
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今回の工作はここまで。
ご紹介した工具やパーツはメタルボックス店頭や通販でもご購入いただけます。

「MBバルキリーフルアクション化指南」は気長に続きます。
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