レッドサイクロン改造?

エアテックスさんから新製品塗装ブース「レッドサイクロン」が発売されましたので、メタルボックスのレンタルスペースに導入します!
blog131129a.jpg
収納状態だとこんなにコンパクト!!
既存の塗装ブースと一線を画す小ささが魅力です。

そして、展開/接続するとこんな感じ。
blog131129b.jpg
素人目に見てですが・・・

1.手元のミストを確実に捉えて吸引する深いフード
2.大吸引量の大型ファン
3.大口径約100Φの排気ダクト
4.ファンからの排気抵抗ロスを極力なくした後方排気

といったエアブラシから出た塗料ミストをハイパワー高効率で吸うための設計が随所にみられるニューアイテムです!!
・・・ただし展開して気づくのですが、収納時のコンパクトさからは想像もできない前後(奥行)専有面積の深さ・・・
後方排気+大排気量の極太排気ホースで最短で曲げても・・・前後約80センチ。

メタルボックスのレンタル塗装ブース卓上に仮置きしてみると、他塗装ブースに比べても圧倒的に設置奥行が必要になります。
blog131129c.jpg
これは、うちのスペースでは厳しいレベル・・・・
さらに、付属の純正ホースが約100Φとなっています。
まだ専用の延長ホースは発売されていないのと、エアテックスさんやGSIクレオスさんの既存の延長ホースは約80Φとなっていますので、ホース長が足りない場合でも延長することができません。
これは困った・・・なんとかしなければ・・・。

「さあ、みんな。ここにあるものを使って四角いフィルターに丸いダクトをつなぐ方法を考えてくれ」(アポロ13風に)
blog131129d.jpg

ホームセンターで見つけてきた「因幡電工 SDウォールコーナー エアコンキャップ用SWM-77-I」
blog131129e.jpg

これをL字配管として使ってみることに挑戦。
blog131129f.jpg
レッドサイクロンの後ろに合わせてみると、なんかうまくいきそうな予感がします。

本体と固定するネジ穴を内側に約5mmほどオフセットできるようにリューターでガリッと削ります。
blog131129g.jpg

超超強力両面テープを5mm幅くらいで細切りします。
カッティングマットにくっついてぼろぼろにならないようにガムテープ表面の剥離面を利用します。
blog131129h.jpg

細切りにした超超強力両面テープを、SDウォールコーナーとレッドサイクロン本体からの排気漏れ防止のために縁の接触面に貼っていきます。
blog131129i.jpg

レッドサイクロンにもともと開いている排気ホース固定用のネジ穴とネジをそのまま流用して半面パーツを固定。
blog131129j.jpg

SDウォールコーナーの四角い配管形状に合うように純正パイプ?の「SDフリーコーナー SF-77-500-I」を必要な長さだけカットします。
blog131129k.jpg

SDフリーコーナーをかしめて、SDウォールコーナーの外側パーツをネジ固定していきます。
blog131129l.jpg
レッドサイクロンとの固定は、元々開いている排気ホース固定用のネジ穴とネジをそのまま流用しています。
これでレッドサイクロンには一切の加工なしのポン付けでL字配管が固定できます。
まるで純正のよう?。

2パーツ構成のSDウォールコーナーの接合面を排気漏れ防止のためにメンディングテープでシーリング。
blog131129m.jpg

SDフリーコーナーの接続部分は四角い形状ですが柔軟性があることを利用して・・・既存の80Φの延長ホースに接続。
blog131129n.jpg

ちょうど80Φがぴったりサイズで接続されます。
blog131129o.jpg
ジョイント部分は排気漏れ防止のために白い布テープでシーリングします。

さらにフード部分の2段目の接続ピンを丁寧にラジオペンチで抜くことで取り外すと・・・・完成!
blog131129p.jpg
他のブースとも差がないくらいの約40センチという奥行面積で設置することができました。
これならうちにも置ける!!

ということで、D.I.Y.でレッドサイクロンを省スペースでおけるように改造してみました。

ただし、素人考えですが課題も残るような気がします。

・直管後方排気をL字に曲げることで排気抵抗となります。つまり吸引力が低下する可能性があります。
・排気ホースを100Φから80Φに口径を小さくしていることで排気抵抗となります。
・上記二点からファンモーター部に負荷がかかり故障、発熱、発火の危険性があります。

メタルボックスの設備の場合は、大元の排気集合ボックスに大型換気扇が付いていて、出口側からも吸われるために多少は排気抵抗ロスは軽減されているような気もします。
吸排気抵抗を実測していないのでわかりませんが・・・。

ということで、ここで重要なお知らせ!
メーカーの定義している使用方法以外はしてはいけません。
誤った使用/接続方法は故障/事故の原因となります。その場合メーカーの保証修理は受けられません。
今回のメタルボックスレンタルスペースでの設置はメタルボックスの自己責任において改造しています。
メタルボックスではこの件についてのご質問にお答えすることや故障/事故の保障は一切できませんので真似しないようお願いします。

メーカー純正でこんな感じの別売りアダプターを出してくれたらうれしいな?ということで。