MBバルキリーフルアクション化指南その6

WF2012冬にてイベント販売された【メタルボーイ】VF-1バトロイドバルキリーを使用して、フリーポーズ仕様の【メタルボーイ】をフルアクション化するという作例を少しずつ公開しています。

【首部/胴体部編】

頭部から胴体部は写真のようなパーツで構成されています。
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通常であれば下の写真のように真ちゅう線などの金属で軸打ちして好みの角度で固定します。
金属軸で回転させることでロール方向の関節に見立てることもできますが、首なら横振りしかできないのでポーズ付けの表情が乏しいです。
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写真は仮組みの際の仮軸なので短いです。
この長さ程度では位置ズレ防止にはなりますが、固定強度が足りず接続軸としての機能は果たしません。
接着固定してもひねりの負荷がかかれば簡単にとれてしまいますので、軸打ち固定の場合はもう少し軸に長さが必要です。

それでは、フレキシブルに動かせるように今回も市販のジョイントパーツを組み込んでみたいと思います。
まずは首にボールジョイントを組み込みます。
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【使用パーツ:ホビーベース 関節技ボールジョイント(メカグレー)】

頭部側に3mmピンバイスで穴を開けオス側を差し込みます。
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首部側にはメス側を埋め込みたいので、必要な直径を測りサインペンでガイドラインを書き込みます。
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彫刻刀(丸刀)などで掘ることも可能ですが、リューターを使うとラクができて綺麗に仕上げやすいです。
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【使用工具:ウェーブ ハンディルーターMk.1-AC】
まずは丸型のビットで掘っていきます。

そして、円筒型のビットで整えていきます。
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最後に中心に3mmピンバイスで軸穴を開けます。

きれいなカップ状に中グリすることができました。
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ボールジョイントのメス側を差し込めば工作は終了。
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パチッとボールジョイントを組み合わせれば、フレキシブルに動く首関節の完成です。
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ロボットの首は表情付に重要な部分のひとつです。
アゴ引きができることで精悍さを演出できたり、カメラ目線が決まれば写真うつりがよくなったりもします。

続いて胴体部(ウエスト部?)の工作です。
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基本的には首部と同様の工作ですが、全身の重量を支える負荷が高い部位なのでボールジョイントは大を組み込みます。

リューターで中グリしました。
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ボールジョイントを差し込みました。
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埋め込みの深さはこれくらい。

フレキシブルに動くので前後にスイングさせることができるようになりました。
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ご紹介した工具やパーツはメタルボックス店頭や通販でもご購入いただけます。

「MBバルキリーフルアクション化指南」は、これでだいたいおわりました。
次回は残り少しの工作やポーズ集をご紹介したいと思います。
ここまでの工作をおまとめで見たい場合は、ブログ画面右の「カテゴリー」から「Sファクトリー」を選択してください。

全然関係ないですが、今回のぶらり旅歩きは・・・
急激に暑くなってきたので涼しげな所ということで、くじらの町 太地町のくじら浜公園です。
海生哺乳類とか水族館とかも大好きです。
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入り江でシャチやイルカやクジラ(たしかゴンドウクジラさんだったような)も飼育されています。
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桟橋の上にも歩いて行けるのですが、バンドウイルカさんが寄ってきてくれました。
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お腹みせてくれたり、握手してくれたりくれなかったりと遊んでくれます。
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ずいぶん前に行ったので変わっているかもしれませんが、暑い季節の水辺の観光にも面白いところでした。

いつの日かイルカと泳いでみたいと思いをはせてみたり・・・。

陰我消滅!!

投稿日: カテゴリー 徒然

なんとなくGW中な感じですね?、明日からは本格的なGWに突入なわけですが、METALBOXは元気に営業していますので是非ご来店ください!!ちなみに店長はGW中は全てでています、休み中で店番してることが多いと思いますので遊びに来てくださいね?。

そして本日のネタは店長の大好きな牙狼ネタから・・・
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魔導輪ザルバをご紹介。こちらの商品は一般販売ではなくプレミアムバンダイでの限定商品になります。なので店頭では販売はしておりません。

魔導輪ザルバは主人公の冴島鋼牙がつけている意思を持つ指輪ですね。ザルバとは旧魔戒語で「友」という意味だそうです。「暗黒魔戒騎士篇」の最後に涼邑零(銀牙騎士・絶狼)が鋼牙に対して「俺もおまえのザルバだな」というセリフが印象深かったですね。
魔導輪ザルバは魔戒法師によりソウルメタル製の指輪に封印されたホラーで、鋼牙と「1ヶ月に1日分の命を与える」という契約に基づき共存しています。商品のメイン素材にはソウルメタルは使えませんのでダイキャスト製になっています(笑)なので手に取ったときにずっしりとした重量感があります。魔導輪ザルバディスプレイ用の台座も付属しています。
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ちょっと指にはめてみました。影山ヒロノブさんの声で喋ってくれそうな気が・・・・

実は、この魔導輪ザルバと涼邑零のパートナー「魔導具シルバ」、龍崎駈音のペンダントがセットになって【牙狼・魔導具セット】として販売されてました。
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これは涼邑零のパートナー「魔導具シルバ」。声は声優の折笠愛ですね。
指輪型のザルバと違い、ネックレスの形をしているのが特徴ですね。シルヴァとは旧魔戒語で「家族」という意味だそうです。
涼邑零が気を許す数少ない相手??です。
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龍崎駈音(暗黒魔戒騎士・呀)のペンダント。ソウルメタルでできた首飾で宝石らしき物の中に魔力が込められている。鎧を召喚する時、魔戒剣ではなく、この首飾を使って頭上に円を描き鎧を召喚していました。
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これらの【牙狼・魔導具セット】は店内の牙狼コーナーに展示してありますので是非見て下さいね?。

そういえば只今、どのホールでも絶賛??稼動中の「CR牙狼魔戒閃騎鋼XX」打ちましたか??色々な意味で非常に恐ろしい台ですね。大笑いした人も大泣きした人もいるとは思いますが、牙狼ファンなら演出はメチャクチャかっこいいのでオススメです。牙狼を打つ時は金額を決めて打ちましょう?。店長が打って大笑いしたか大泣きしたかは内緒です。

エアブラシ実演&相談会レポート

昨日4/30(月)に「エアブラシ実演&相談会」が開催されましたので、残念ながら都合で参加できなかった方へそのレポートと実演のカラーチップの説明を少しだけしてみたいと思います。
当日は、GSIクレオスさんとエアテックスさんのエアブラシやコンプレッサーに直接触れていただけるコーナーも設営していました。
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各エアブラシのグリップ感やトリガーフィーリングを試してもらったり、リニア式/メカニカル式のコンプレッサーの音やパワーをそれぞれ聴き比べてもらうこともできました。
中でもエアテックスさんのサイレント2コンプレッサーはスタッフも初めて駆動音を聞いたのですが、触れて振動を感じないと分からないくらい音がしません!
高級な商品ではありますが、ここまで静かだったとは驚愕です。

14時からノブ店長の塗装実演が開始されました。
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はじめはお一人様のお客さんだけでしたのでマンツーマンで塗ってほしい色のリクエスト実演や質問をできていました。
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徐々に実演を見たかったというお客さんが集まり始め・・・
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夕方頃には多くのお客さんが集まってくれました。
閉店の20時いっぱいまで6時間ぶっ通しでノブ店長の実演は続きました。

それでは、実演で塗装したサンプルチップを写真でもお見せしたいと思います。
まずは、赤い成形色に細吹きでエッジにシャドーを入れたものです。
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左は黒、右はスモークグレーを吹いています。
塗料の透明度で全体のコントラストが変わるのがわかります。

グラデーション塗装。
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左が角ばったパーツ、右が曲面のパーツ。
黒>白>赤>ハイライトに白>全体にクリアーレッドと吹き重ねます。

メタリック塗装。
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左が、黒>スーパーファインシルバー>クリアーレッド。
右が、白>赤>ホワイトパール>クリアレッド。
下地によって明度の違うメタリックになります。

金属表現メタリック塗装。
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左が、下地無し>スーパーファインシルバー。
右が、下地・黒>スーパーファインシルバー>クリアオレンジでアクセント>スモークグレーで全体を塗装。
重さの違いを感じる金属塗装となります。

メタリックの吹き方の違いによる影表現。
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左が、下地無し>スーパーアイアンを均一塗装。
右が、下地・黒>スーパーアイアンを浅い角度の斜め上から吹き付けて、下地を残すことで影部分を表現。
プラモデルは数センチのミニチュアなので光源の位置を計算に入れて塗装でメリハリを付けることでリアルなスケール感が出てきます。

金塗装。
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左が、下地無し>スーパーゴールド。
中が、黒>スーパーファインシルバー>スターブライトゴールド
右が、黒>スーパーファインシルバー>クリアーオレンジ+クリアーイエロー。
使う塗料や工程によって色味の異なる金色になります。
出したい色味や好みによって塗り分けたり使い分けたりします。

シルバー塗装。
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左が、黒>メッキシルバーネクスト
右が、黒>ビスマスパール
メッキのような映り込みをする塗装法です。

袖付きのアノ部分の塗装法。
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下地に黒>スーパーファインシルバー>スターブライトゴールド>エナメルつや消し黒>金部分をエナメルシンナーでふき取り。
右はさらにスーパークリアーでコーティング。
マスキングしたり、筆で塗ったりというのもスタンダードな塗装法ですが、溶剤の異なる塗料を組み合わせる工夫もあります。

超合金塗装。
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超合金の代名詞ともいえるマジンガーZの黒い部分の塗装です。
黒>黒+シルバー>パール>スモークグレー>スーパークリアー。
まるで金属素材への焼付塗装のような質感を塗装で表現しています。

お客さんの持ち込みでのリクエスト。
マジョッコ レインボーカラー。
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左から、赤成形色>マジョッコ。
黒下地>マジョッコ。
シルバー下地>マジョッコ。
白下地>マジョッコ。
パールともマジョーラとも違う不思議な色合いの塗料です。
何かに使えそうな・・・・。

写真でご紹介しましたが、やはり直接塗りあがっていく工程を見てみないとなかなかこの塗装をトレースするのは難しいと思います。
またいつかノブ店長の塗装実演を行いたいと思いますので、今回チャンスを逃した方はぜひ。

全然関係ない話ですが・・・。
ゴールデンウイークはどこかにでかけられましたか?

今回の写真は山口県の秋芳洞です。
秋吉台の地下200mくらいにある巨大な鍾乳洞で約1kmほど歩いて抜けることができます。
洞穴に入るときは巨大生物とか棲んでそうな恐怖感がありました。
もちろん、「UMA」とか大好きです。
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